# ほしいものリスト返礼記事(雑貨編)

誕生日。それはこの一年も死なずに頑張ったことを褒められてもいい日。

ここ数年、誕生日には欲しい物リストを公開している。どこかの優しい誰かが僕を少しだけ救ってくれるんじゃないかと本気で信じているからだ。 すると本当に色んなものをいただくことがある。その理由は救済なのか戯れなのか哀れみなのかは分からないが、僕からすると何だとしても非常にありがたいことこのうえない。もちろんありがとうございますと繰り返し発言はしているつもりだが(ありがとうされていないという人がいらっしゃったらお叱りの連絡をしていただければ平身低頭で靴を舐めさせていただきます)、やはりわざわざモノを送っていただいたと言うにはそれだけの理由があるわけだ。 その場合、僕に出来ることはやはりそれを使うことしかない。お金を使ってモノを頂いた代わりに、僕は時間とエネルギーを使ってモノを使い、その上で感謝を伝える。金銭的都合(と、僕の異常な貧乏くさいケチくささ)により同等のモノをお返しできないかもしれないが、その分僕に使えるリソースはなるべく使わせていただく。そんな気持ちで今この記事を書いています。

# usb Type-C to Type-ケーブル

いきなりガッツリ実用品。USBに限った話ではないが、ケーブルの端子部分って使っているうちにどうしても汚れていってしまう(拭けや)ので、こんな感じで新品のきれいな状態のケーブルを見るとちょっとテンションが上がる。

Androidスマホの充電ポートにType-Cが採用され始めたのが……2,3年前くらい? それより以前はmicroTypeBが主流だったと思うが、その頃は機種変するときにキャリアのショップ窓口で一緒にACアダプタごと充電ケーブルとしてmicroTypeBケーブルを購入していたうえ、DSやPSVitaといった携帯ゲーム機の充電ケーブルは独自端子だし、その他の電子機器の電源にはminiUSBなりが使われていたりで、あまり充電ケーブルの本数を気にすることがなかった。

ところがちょうどAndoroidスマホの充電ポートの主流がType-Cになるころに、僕がスマートフォンを利用するシチュエーションは公私ともに増え、緊急時の充電、データ転送用途ほか、統一されつつある他の電子機器充電のためにもケーブルを持ち歩く必要性が急上昇したのである。こうなると、充電用に寝床の近くに1本だけ、という運用では辛いと言わざるを得ない。(分かってくれる人も多いと信じたいのだが、寝床近くのコンセントにぶっ刺してあるケーブル類(充電器、携帯ゲーム、ベッドライト、空調等)を朝起きるたびに抜いて持って外出し、帰ってくるたびに寝床近くに挿し直すのは死ぬほどダルいのでこの選択は取りたくなかった)

そんなわけで出来れば買い足したかったのだが、なんせ『無くてもなんとかなる』のである。そんなことを言ったら人間は米と塩と水以外何も買わずに人生を終えられるのだが、とにかく、こういった程度の必要性のアイテムを買うのが非常に腰が重い! などと言いながらソシャゲーのガチャにウン千円をぶち込むような徳の欠片も無いような人生を送っているわけだが、卵が先か鶏が先か、とにかくこういった人生のちょっとした快適さを向上させることに非常に無頓着になってしまっているので、このアイテムの存在はありがたい。活用させていただきます。

なお、今回の写真は全てスマホ撮影であるため、データ転送にはこのケーブルを使用している。

# 星のカービィプラカップ

いつもの丸みをおびたフォルムの名残が一切見られない清々しい量産型カップ形状にちょっと変な笑いが出てきた。

コップのたぐい、必要になれば100均なりでいくらでも手に入るのだが、これも同様にもう100均に行くのが面倒くさい! だからといってスマホで手軽にできるガチャ課金をするな!

とにかく、急な来客が来たりすると意外と数が足りなかったりすることがある。そういうときにこれを出せば…… どんな空気になる?

色のついた飲料を入れれば色が変わるのではないか!? 試しにレモネードを入れればビームカービィ……などと思いついてみたが、当然無反応であった。このアングル微妙に怖いな。

何にせよ、これもUSBケーブルと同じ理論で数があると色んな所で使いまわしが効くので意外と使い所はある。人生で一回ぐらい来客相手のウケ狙いで使う場面が来て欲しい。ありがとうございました。

# テンキー(メカニカルキーボード)

Magiforce CrystalKeypadというブランドらしい。

Crystal晶体とやらが何を指しているのかイマイチ謎だが、どうもこのボディ周りのクリアフレームのことのようだ。

仕事でも趣味でもキーボードを割と多用するのでそれなりに色々物色している(これもド高いのをひとつ買うのではなく安いのを買い漁っては次々乗り換える典型的な銭失いスタイルを貫いており、自分の計画性のなさに呆れる)が、その中で気付いたこととして連続して長い時間デスクワークをするのであればキーボードにテンキーは無いほうがよい。マウスとの物理的距離が縮むことによって腕の疲労が圧倒的に軽減される。こういう事言うとパソコンが得意な人たちからマウス使ってる時点で雑魚とかティンクパッドの乳首使えとかいろんなメッセージを頂いてしまう気がするが、とにかくマウスとキーボードを併用するならテンキーは無いほうが楽だ。

ところが8時間もキーボードを使っていると、2回ぐらいはテンキーを使って連続した文字入力をしたい瞬間に遭遇する。現在はそのシチュエーションの対策に安物のメンブレンテンキーを使っていたのだが、メインが静電容量無接点キーボードなので打鍵感覚の違いに指が攣りそうになるのでテンキーも静電無容量無接点にしたかったが、流石に値がバカほど貼るのでこれらの妥協点として登場したのがこの中華安物メカニカルテンキーである。

個人的にテンキーの左下は2マス分の「0」があると嬉しいので、一番上の段にESCやバックスペースが着いている点も含めて機能面は問題なし。赤軸メカニカルだが、Cherry社のスイッチではないらしく、少々音がデカい(正直、メーカーごとの違いは流石によく分からん)。中華といえば耐久性の疑問がつきもの(これも最早古い発想かも知れないが……)だが、これに関しては使ってみないと分からん。というわけで早速公私ともに役立たせていただきます。キーボードのカタカタ音とラーメンを啜る音はいくらデカくてもいい。嘘、限度はある。ありがとうございました。

# HDMI分配器

Made in Chinaの値札が光るHDMI分配器。

HDMI出力1本を2本の出力にするという代物だが、主な用途としてはコンシューマゲームの映像をライブ配信するときにプレイ画面のラグを避けるため、プレイ用の画面と配信用の画面に分かれて出力するときなどに使用される。今回僕が欲しがっていたのもまさにその用途である。

とは言っても、僕は(集客力、固定観客、会話力など全ての能力が低いため)ネット配信などしたことがないのだが、単純にコンシューマゲーム用モニタにはHDMIが一本しか刺さらないため、現在はPS4をモニタに、SwitchをPCのキャプチャボードに接続することでそれぞれゲームをプレイしている。すると、キャプチャボードを介しているSwitchの方はどうしてもラグが避けられないため、色々なゲームに微小な違和感が出てしまうのである。

いや、その用途ならHDMI切替器(2つのHDMI出力をどちらか一方として出力するもの)だろう、と思った方は10割正しい。 ただ、僕は既にHDMI切替器を用意したのだが、給電の都合か、SwitchとPS4を同時起動すると映像が乱れてしまうというトラブルに見舞われたのである。そのため、HDMI切替器を書い直すのももったいないなあという理由でこうして別の機材を調達したという次第である。 何考えてるんだって? ごめんなさい……僕も分かりません……

送っていただいた以上なんとしてでも使うのが今回のコンセプトなので、近いうちにケーブル周りをカスタムしてこれを有効活用したライフスタイルをブチ上げます。ありがとうございました。

# HG 1/144 インフィニットジャスティスガンダム

僕はプラモを組むのが好きだ。箱を開けて、ランナーの山をかき分けて説明書を取り出して、説明書に従うままにニッパーとデザインナイフでランナーからパーツを切り取り、無心で組み上げていく。この静かな時間にいる間は全ての焦燥から解放されて、ただ過ぎゆく時間を満足に過ごすことが出来る。

もっとも、手先は不器用だし、絵心は無いし、金も機材もスペースも無いしで、いわゆるパチ組以上のことは全くできない。想像力にも欠けるので組み上げたプラモを使ってジオラマを作るとか、別のプラモと組み合わせてカスタム機体を作るとかも一切わからない。ゆとりマニュアル人間たる僕は説明書に丁寧に書かれている程度のことまでしか出来ない(ガンプラの説明書には塗装配色例なども書いてあるのだが、ここでは都合よくスルーする)。

ので、極論を言えば適度な達成感さえあれば何のプラモでも構わないのでは? と言われれば、半分はそうだ、と言うしかない。残り半分の気持ちとして、やっぱり組み上げていくのが自分にとって印象深いものであったならば、その方が完成の喜びは何倍にもなるからだ。

インフィニットジャスティスガンダムは、機動戦士ガンダムSEED DESTINYにおいてアスラン・ザラが最後の最後で搭乗する機体である。正義とは何かと散々揺れ動いたアスランが長い長い迷走の末にようやく決意を固め、暴走する部下の過ちを正す。おおむね、このような活躍をしていたと記憶している。 作品そのものについてはそもそも僕が議論できるほどの見識がないので置いておくが、僕はとにかくこのアスラン・ザラが大好きである。女にモテるタイプのイケメンで、イケボで、能力も高く、それでいて生真面目で、責任感も強い。が、生真面目と責任感の強さが行き過ぎて、誠実であったはずの態度は煮え切らない不誠実に転じ、意思を持って振るわれるはずの高い能力は行き場の無い暴力装置と化す。僕はこのような情けないイケメンが大好きだ(他例:アイドルマスターシャイニーカラーズの杜野凛世に対するシャニP)。

それはきっと僕自身が優柔不断の塊で、能力もないのにしょうもないことに悩み続け、様々なタイミングを逃し続け、自分を責める幻聴に苛まれてきたからこそ「能力のある人間でも苦悩するんだ!」という共感を得たい、という非常に後ろ向きな感情が混ざっているが、それでも僕はこの悩んで悩み抜いた挙げ句に答えをつかみ取り、自らの手で引き寄せる彼らに希望を見ているのだ。インフィニットジャスティスガンダムという機体そのものにおいても、その準主人公ポジの機体としては異質に見えるカラーリングも、全身に仕込まれた数々のギミック武装も、明らかに使い手を選ぶとしか思えない特徴的な武装も、特定個人を意識して作られたオーダーメイドなマシーンとして「まさに」といった要素が詰まっている(パイロットのことを一切考えないオーバースペックマシーンというのもロマンがあると思うが、それはまた別の話)。機動戦士ガンダムエクストリームバーサスマキシブーストON(家庭版)においても数少ないヘタクソな僕が多少はまともに扱える機体として活躍してくれており、その勝率はなんと3割(ゲーム全体での勝率は2割を割っている)を誇っている。ゲームでの性能が本来のアニメ設定を全てカバーしているのかは定かでないが、遠近ともにバランスの良いコマンドが揃っており、どんなゲームでもガチャプが基本である僕の乱暴な扱いにも応えてくれる柔軟性の高さが魅力(使い方がそれであっているのかは知らない)。スーパーロボット大戦Vでも序盤に80%ぐらいの命中率の攻撃を外しまくったので逆にムキになってスタメン起用していたら普通にラストマップでも出撃していたりした。

もともとガンダムシリーズにそこまで造詣が深いとは言えない僕であるが、インフィニットジャスティスガンダムに関しては人並み程度の思い入れがある。というわけで、こちらも貰ったものは使うの原則に準じて組み立てを行うので、組み立てが完了したら改めて報告させていただきます。ありがとうございました。

# おわり

その他ジャンルの頂きものは後日また紹介させていただきます。

……別に一切お金を使えないほど逼迫しているわけではないので、額が釣り合うかは置いておいて送付先を教えていただければお気持ち程度でもお返しをさせていただく準備はありますので。


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